「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」を読んだ漫画の評価、感想、レビューです。
江本マシメサの「第3回なろうコン大賞」金賞受賞作の白樺鹿夜によるコミカライズ。なろう系かぁ、また俺TUEEEかなって思ったら、ほのぼの北欧雪国暮らしが繊細なタッチで描かれていて非常にハートフルな作品、全然違いましたw。私、こういう話は大好きですww。
これが異世界物?って思ってしまうんですが、どっちかというとちょっとフィンランドなどの田舎暮らし日常物っていう感じですかね。剣と魔法の世界っていうのとは完全に違います。そもそもそんなもの欠片も出てこないからねw。
無理やりカテゴライズするなら異空間現地物って感じじゃないかなww。
あくまでフィクションということでいいんじゃない? まあ、そこまで厳密な設定を求めちゃいないんだけど、北極圏に住むサーミ族の生活とフィンランドの農村部の暮らしを参考にしているって原作者が言ってたので、まあそういうもんだと思えばいいと思いますw。
雪国暮らしを繊細なタッチで描いてるんですが、江本マシメサの小説は、「エノク第二部隊の遠征ごはん」でも有名な通り、飯がすごく美味そうなんだよねww。シズル感があるっていうのかな、多分この手の小説や漫画ではかなり上位に入ってくるって思ってます(グルメ物で食事メインの場合は別ね)。
アニメ化や映像化されてないので、今回は残念ながら漫画のみの紹介です。
食事や雪国ローカルの生活がメインだけど、やっぱり狩りや解体作業があってこそのリアリティなんで、アニメにしてしまうとそこはカットされちゃうんだろうなぁ、でも無いと物凄く変な感じがあるんだろうなぁって感じです。
飯が美味そうっていうは、そういう描写も含めてって感覚があるからねww。
もちろん漫画としては結構面白い。
最初、漫画を読み始めた時もうちょっとキリキリしたストーリーなのかと思ったんだけどね、全然違いましたわww。ほんわかした日常系なんだけど、雪国のピリッとした引き締め感もあって、私はこういうストーリー大好きww。
あとあとお義父さんとの関係やらなんやらさりげなく入ってきて馴染んでいく感覚もあったりして、こういう夫婦のほのぼの日常系が好きな人にはおすすめですよ。
ぜひ一度読んでみてください。
「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」あらすじ
物語としては、極寒の地を治める辺境伯、貧乏貴族のリツハルドと、元軍人で「紅蓮の鷲」の異名を持つ宝塚男役みたいな堅物のジークリンデの「お試し婚」から始まる夫婦生活ストーリーといった感じです。
未知の極寒の地の生活や狩猟や料理に伝統工芸品作りなど、まさに「雪国暮らしのスローライフ」が最大の魅力の作品ですねww。
別に魔物が出てきたり討伐をしたりとかっていうことは全く起きないので、刺激を求めている人にはむいてないかもw。大自然を背景に、不器用な2人が少しずつ距離を縮めていきながら、本当の夫婦になっていき、やがて親戚関係や家族を作り暮らしていくという、ほのぼのとした物語が好きな人には最高の漫画だと思います。
たぶんこういう暮らしって自分では絶対できないだろうなぁっていう、ある種の憧れみたいなものがみんなどこかにあるよね。特におじさんになると身に染みてくるわぁ~ww。
新刊になってくると、子供が生まれたり、リツハルドがお義父さんにこき使われながらも妙にウマがあってしまったりと、全く知らない異文化同士の親戚付き合いが作られていったりして、結構魅力的です。
心がすさんできたなって思ったら、読んでみてもいいかもww。
「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」は漫画のタッチが絶妙でいいねw
正直言って、ネタバレ無しで書くと、ほのぼの系だからね、結構厳しいね。
話の展開はそこそこ速いんだけど、こんなに難しいとは思ってなかったですわww。
ぶっちゃけ、漫画家の白樺鹿夜さんの絵が、ものすごくいい味を出しているって感じてます。
元々グルメ物の漫画を描いてて連載で漫画本も何冊も発刊されているので、実力は折り紙付き。
ただね、正直言って、少し絵柄は上手いか下手かでは微妙な感じではあるんですが、そこがドンピシャで良い! と思ってしまいましたww。もし、小説挿絵のような、かっちりしっかりリアリティのある絵を描く人がこのマンガを描いてたら、多分私はここまでこのマンガを読んでなかったと思うし、人にすすめたりしてなかっただろうねww。
ストーリーとキャラクターに、こんなにしっくりくるほんわかした絵柄は白樺鹿夜さん以外表現できない領域の世界だと思ってます。
最初絵柄で「ん?」と思ってスルーしちゃった人、損してますよww。
なんかそんなことを久しぶりに痛感した漫画でしたねww。
「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」 レビュー! まとめ
映像化・アニメ化はされないだろうなぁって思いながらも「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」を紹介しました。
正直ちょっと同じことを何回も書いてしまった気がするんですが、このマンガをネタバレ無しっていうと、結構難しいんですわww。
まあ、一読してもらえば私の言ってることの意味が分かるとは思いますけどね。
言葉で説明するのが簡単ではないスローライフな出来事がちょいちょい挟んでくるんで私の文章力の無さを痛感しますわww。
まあ、雪国ほのぼのスローライフに興味がある人にはおすすめです。